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アンティーク ポスター
 
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アンティークポスターは別名『月分牌(カレンダー・ポスターの意味)』と呼ばれ、 1900年頃から上海を中心に隆盛を極めた庶民の芸術である。

月分牌(ポスター&カレンダー)はもともと、煙草や化粧品、食品、布地など、様々な日用品の宣伝のために作られたポスターを兼ねたカレンダーの事で有るが、後にカレンダーの部分は次第に退化し、ポスター的な意味合いが強まっていった。

暦があると1年限りで剥がさなければならないが、 暦を除けば、ポスターのようにずっと壁に貼っていられるからだ。

今までは実用性がないものにまで金をかけられなかった庶民が、 近代に入りある程度の収入が得られるようになった事をこの事は物語っている。

メーカーから小売店に商品宣伝の為に送られたポスター、それが正月、 顧客にサービスされた。配られるのが年末と言う点に、中国の伝統的な正月飾り『年画』の風習が見られる。

そうしてこの『商業ベースの芸術』は主に、上海や北平(北京)などの大都市を中心に徐々に庶民の中のもっとも身近な芸術品として浸透していった。





アンティークポスター「小金鼠」
▲ このような広告画のことを
「月分牌」と呼ぶ。
アンティークポスター 政府牌
▲ 政府マークの煙草の広告画

 
▲ 作者不詳の作品もある
30年代になると月分牌の庶民への浸透力を見た英美煙草公司、南洋兄弟煙草公司、商務印書館など各企業は社内に画室(広報、美術担当部署)を設け、絵師を雇って広告や商品のパッケージデザインを書かせるようになった。さらに20年代には絵師の抗犀英(1901-47)は独自に画室を設け、金雪塵、李慕白、らを使い独立したプロダクションを作る。

上海の消費経済の発展に伴う商業宣伝の隆盛、精巧な大量印刷技術の進歩、美術学校等での西欧絵画教育の普及といった条件が整った20年代から30年代、月分牌は黄金時代を迎え、絵師たちはその技巧を競い合った。謝之光などの後世に名を留めるほどの絵師も出てきた。

彼らの作品はまさに『洛陽の紙値を高らしめる』ほどの流行を作ったのだ。
▲ 金梅生のポスター作品
▲ 抗犀英 30年代中頃のポスター
▲アース(殺虫剤)のポスター
 

▲ 年画 恐らく原始天尊
▲ 文革時のポスター 画題は変わっても技法は変わらない。

月分牌は西洋画の影響も受けつつ中国の伝統的な技法を受け継ぎ『明るく、透明感があり、線がはっきり』と言う特徴を持つ。

月分牌の作家たちは、西洋リアリズム絵画から、陰影によって立体感を出す人物描写や遠近法を導入はしたが、暗い影は極力省き、中国国画の淡い色合いの微かな陰影に変化させた。そして明るい色彩で女性を書いていった。

彼らは西洋のリアリズム、年画などの農民美術、国画からの手法や題材を吸収し『月分牌広告画』と言う新たな美術のジャンルを開拓した。月分牌の技巧上の独創性は『擦筆法』と呼ばれる『ぼかし』の技法である。筆に墨の粉をつけて、輪郭や影の部分を先に描き、その後で水彩を塗ると言うやり方だった。

最初から水彩に黒を混ぜると明度が落ちる。この方法によって絵の具の明度を明るいままに保ち、彩度も鮮やかなままに保つことが出来た。

こうした明るい画面によるリアリズムの手法はこの後中国共産党のプロパガンダ芸術に継承されていく…

しかし絵の題材は『都市の快楽』から『農村の反映』に替わって行ったがその手法が変わる事はなかった。

これはこの『月分牌広告画』の技法の目的である人に与えるインパクト、つまり大衆に対するビジュアル的な宣伝手段としての美術、と言う点でこの技法が如何に優秀であったかと言う事を雄弁に物語っている。


 

30年代は商業の発展、スポーツや演劇など新しい大衆娯楽の発達、宝くじ、自転車、電気、水道等都会に住む人たちに新しい生き方と概念を教えた。まさに都市の快楽の出現である。

こうした世相を反映していたのが月分牌だった。上海の町では月分牌が売られ『街中の美術館』さながらだった。

『此処には十九路軍の抗日図もあれば、八仙が麻雀を打つ絵もあれば、西湖の風景画、美女の入浴図もある。値段も安く、誰にでもわかるし、誰にでも手に入れられる美術館だ』と新聞が書き立てるほどの大流行を見た。

月分牌は中国の一般大衆が初めて楽しめた芸術であり豊かな都市生活への羨望、美しいものへの憧れ等を描く庶民の夢をビジュアル化したものでも有った。

多数のポスターからは5千年の長きにわたり、支配者や知識階級の為だけに作られていた『絵画』を、やっと自分達のものにする事のできた庶民たちの、興奮と喜びが伝わってくるように感じるのは私だけだろうか。

一口に『レトロポスター』などと呼ばれ、この頃ネット上でも目立つようになってきたこれら『月分牌』も深く故事来歴を訪ねて見ればこのように思いがけず深い歴史がある。

どの様な物も歴史がありそれに伴う学問がある。其処が中国の商品を扱う面白みだ。軽い気持ちでチョイスした商品がお気に入りならばお気に入りであるほどこのように無駄に深入りをしてしまう。これが私の性分でもあり趣味でもある。

しかしこれが楽しくてしょうがない。


だから中国通いはやめられないのだ。

▲布メーカーのポスター生地の
色の 鮮やかさが眼を引く。
同じ会社の商品は此処から
 
▲ 煙草、化粧品の月分牌が多かった



※ 注 『月分牌』の分は本来は『人偏に分』であるが日本漢字にはない漢字なので
      意味合いと読みが同じの『分』を代用した。
      分を使う表記も有る事はあるので…

 

 





 
 

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