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2008年のオリンピック開催に向け恐るべき速度で変わりつつある街 北京 街の老人たちは戦争の破壊による変化よりここ数年の開発による変化のほうが著しいと嘆く。
創造が破壊を超えた瞬間、、、創造と破壊は紙一重何だと思う新しいものができるにせよ壊されるにせよかつてそこにあったものが人々の思いとともになくなり、人々の心に虚ろをつくる。
破壊があるからこそ創造がある 破壊がなければ創造は生まれない現代の矛盾、、、
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2003年の秋の北京の破片を集めてみた。
滅び行く街の残滓。
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1000万都市の中に見渡す限りの瓦礫の空虚が広がっている。
そこには人々のざわめきも、木々の木陰も、迷路のように続く町並みもすべてが消えうせていた。
そして、天下一といわれる秋空が残った。
(2002 天安門広場 国旗掲揚題) |
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1週間前に尋ねた店が次の週には瓦礫の山になっている。
学生時代にたびたび訪れた汚い市場が天を貫く大廈高楼に変わっている。
砂利道は6車線の道路になり人々はいずこかに消えた。
栄華を誇る塵の世に 誰が高楼の眺めぞや
(2003 天安門広場 より前門を望む)
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かつて北京の大柵欄地区は「八大胡同」と呼ばれる北京一の繁華街だった。
しかし今はただの住宅街、迫りくる開発の波におびえながら往時をしのぶは庇の獅子のみか、、、
(2003 大柵欄)
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北京の中心部には200年前と変わらない
町並みが今でも残っている。
近代化に進む北京の中心は200年前と同じゆったりとした時間が流れ続ける。
(2003 菜市口)
※菜市口とは昔より外城(市民の居住区)市場がある庶民の繁華街、昔北京の罪人はこの市場で処刑された。 |
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▲ 雑多な街の上を見れば、建物がいかに由緒あるものかが解る。 |
▲ 珍しい3階建て民家、手前の看板は中古家電屋さん。 |
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大柵欄 前門 南池子、、、この地区は200年以上前の古い町の顔。
今では珍しい国営の旅館や商店が並ぶ1960年代の顔。そして現代の顔とを持つ。
外資系の百貨店の裏に、30人部屋の煉瓦作りの旅社があったり、明時代の史跡があったり、剥げかかった『毛主席万歳』のスローガンがあったりと混沌とした土地だ。
しかし混沌の中に安らぎがあり秩序がある。
安らぎの秩序が時を止め人を包み込む。
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